導入:なぜこの記事を書いたのか
セキュリティ未経験のままCSIRTに配属されると、
多くの人がこんな感覚を持ちます。
- 研修は受けたはずなのに、現場で何をすればいいかわからない
- ログやアラートは見ているが、「正しい判断」ができている気がしない
- 周囲が当たり前のように話している言葉についていけない
これは、能力や努力の問題ではありません。
「最初に知るべき前提」が共有されていないだけです。
この記事では、
CSIRT未経験・初級者が現場で詰まらないために最初に持つべき考え方を整理します。
なぜ未経験CSIRTは詰まりやすいのか
CSIRT業務が難しく感じる理由は、技術の難易度ではありません。
- 正解が1つではない
- 判断の根拠が言語化されにくい
- 「今すぐ対応すべきか」が常に問われる
つまり、
技術以前に「考え方の型」が必要な仕事なのです。
CSIRT配属時に最初に知るべき5つの考え方
① CSIRTは「すべてを止める組織」ではない
最初に誤解されがちですが、
CSIRTの役割は リスクをゼロにすることではありません。
- 事業を止めない
- 影響を最小化する
- 判断材料を整理する
「止める」より「判断を支える」
これがCSIRTの本質です。
② 完璧な情報が揃うことはない
インシデント対応では、
- ログが足りない
- 状況が二転三転する
- 後から事実が覆る
ことが普通に起きます。
だからこそ重要なのは、
**「今わかっている範囲で、どう判断したか」**を説明できることです。
③ ログは「答え」ではなく「材料」
ログ分析に苦手意識を持つ人は多いですが、
ログは真実を教えてくれるものではありません。
- 仮説を立てる
- 確認する
- 可能性を絞る
そのための材料です。
「全部読む」のではなく、
目的を持って見ることが重要です。
④ 技術より「伝え方」が仕事を左右する
CSIRTは、
技術職でありながら 説明する仕事でもあります。
- なぜ危険なのか
- なぜ今対応が必要なのか
- なぜ今回は見送るのか
技術的に正しいだけでは、現場は動きません。
⑤ 迷ったら「優先順位」を言語化する
対応に迷ったときは、
- 影響範囲
- 緊急度
- 代替手段
を並べて説明できるかを考えてみてください。
正解を出すことより、
判断の軸を共有することがCSIRTでは重要です。
よくある誤解
- 「もっと勉強しないといけない」
- 「経験者じゃないと務まらない」
これは半分正しく、半分間違いです。
必要なのは、
**知識量より“考え方の整理”**です。
最初の一歩としてやってほしいこと
もし今、CSIRTに配属されたばかりなら、
- 研修資料を「判断軸」の視点で読み直す
- ログを見る前に「何を知りたいか」を書き出す
- 上司や先輩に「判断理由」を聞く
この3つだけで、
現場での見え方が大きく変わります。
まとめ
CSIRT未経験で詰まるのは、珍しいことではありません。
- 技術が足りないからではない
- センスがないからでもない
「考え方を教わっていない」だけです。
このブログでは、
研修と現場のズレで迷わないための
判断・伝え方・整理の仕方を扱っていきます。
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